2013年10月3日木曜日

谷口明広先生をお迎えして


本日中2の「福祉のお話」は、愛知淑徳大学教授の谷口明広先生をお迎えし、お話を伺いました。先生には本校へ毎年来てくださっているので、本校の生徒のことをとても親しく感じてくださっています。それがわかるのか、毎年違う生徒たちが聴き、先生には初めてお会いするはずなのに、最初から打ち解けるのが早いこと。早い段階で信頼の絆が生まれ、しかもたった50分のお話なのに、すっかり、谷口先生の世界に引き込まれて行き、あっと言う間に時が過ぎます。
重い障がいと共にあったご自身の幼少期を材料にしながら、明るい笑いを引き出すのが非常にお上手な先生には感動します。おつらい体験を明るいタッチで分かち合われる先生には、人生を生き抜く上で、自分と他者に対し、深くて優しいまなざしを感じます。人は誰もが、誰かを差別してしまう存在。でも大丈夫、あぁ、自分のこの気持ちは差別意識だ~!と気づいたら、その芽を摘んでしまう勇気を持とうと呼びかけられました。差別はいけないとお説教するのでなく、知らない間に起こってしまう人間の感情を闇雲に拒否せずまず受け入れること、そして、次にそれと勇敢に闘うことを励まされる。確かに本当の優しさを感じました。この優しさこそ、自分自身のことも他者のことも、とことん理解し、豊かに愛していくことを可能にするキーでしょう。大変貴重な時間でした。谷口先生に感謝します。