2013年9月28日土曜日

秋のポスターが出来上がって来ました

秋の女学院広報のポスターが出来上がって来ました 。先日、この日記に、制作風景について書きましたが憶えて下さっていますか。向かって右側は、11月2日に行われる中学ブレテスト、左側は11月4日に開催の中学生対象オープンスクールのご案内のためのものです。まだビニールが被ったままの出来たてのものが校長室に運ばれてきたので、思わずそのまま写真にしました。私の愛するノートルダム、私の愛する生徒たち、私の愛する空間そのもの、それらがこの中に美しく凝縮して映し出されています。どうか皆様、本物のポスターの近くによってご覧になって下さい。そしてさらに出来れば、本物の生徒たち、本物のノートルダムにふれて下さいね。


2013年9月26日木曜日

シスター渡辺和子様と


今日から明日にかけて、京都私立中高連合会の校長研修会で、岡山、広島に来ています。本日午前中は、岡山のノートルダム清心学園理事長でいらっしゃる、シスター渡辺和子様のお話を伺いました。お集まりの校長先生方は、カトリック学校の方々がむしろ少なかったのですが、ミリオンセラーになったシスターの最近のご著書、「置かれた場所で咲きなさい」については、やはり多くの人々に感動を与えたようでした。
神様が置かれた場所で咲きなさい。咲くとは、あなたが幸せに生きて、まわりの人々も幸せにして、神様がここに私をお置きになったことが、素晴らしいことだったと証しすることですと、シスターははっきりした口調でそうおっしゃいました。
幸せなひと時。神様に感謝します。


2013年9月23日月曜日

文化祭最終日を迎えました


文化祭第3日めの今日は、外からのゲストをお招きして、パーフォーマンスを楽しみました。「ダイナマイト・シャカリキ・サーカス」の皆様の素晴らしいアカペラを思う存分楽しみました。私自身はこれまで、今日のように身近にアカペラ・パーフォーマンスを目にすることはありませんでした。パーカッションの重低音を、あのようにつくることができ、また、そのサウンドが、講堂全域にバイブレートするように響き渡る様は、実に感動の連続でした。
私たちがよく耳にする歌の数々が、この方々の演奏になるとまた趣きが異なることにも気づきました。相当なボリュームとバイブレーションで、まるで空間そのものがひとつの楽器になったような錯覚すら起こりました。


後半は、生徒がパーカッションのサウンドの出し方を学んだり、先生方にステージへとお呼び出しがかかり、プロの方々と一緒に踊ったりと、楽しいひと時を過ごしました。素敵な時間でした。感謝です!



今年の文化祭もついに終わりを告げました。3日間、有意義でノートルダムらしい時間を皆さんと共有できたことを、校長として何よりも嬉しく思っています。そして、文化祭実行委員の生徒の皆さんを始め、いろいろな方々の温かい気持ちの結集で創り上げることができた3日間でした。心から感謝いたします。

これから二日間は、代休です。生徒の皆さんは、心と体の休養をたっぷりとって、また26日から元気に励みましょう。私は26日と27日の2日間出張で、岡山県に行って参ります。








2013年9月22日日曜日

文化祭オープンデー、ありがとうございました。


本日は、ノートルダム女学院中学高等学校、文化祭オープンデーに、多数ご来場くださり、誠にありがとうございました。文化祭実行委員会の生徒たちを始めとして、教職員一同、心よりお礼申し上げます。ノートルダム女学院の文化祭は、生徒、教職員のみならず、父母の会、同窓会、シスター方、旧教職員方が 、ONE NOTRE DAME を意識して、一丸となって創り上げ、一致する、豊かに祝福された一日です。ご来場になって頂いた皆様に、それを感じて頂けたなら、私にとってこれ以上の喜びはありません。本日は、誠にありがとうございました。
ハイライト・シーンをいくつかお届けします。










2013年9月21日土曜日

文化祭第一日め

文化祭第一日めの今日は、学年演劇の日でした。中高6学年に渡り、一日かけて鑑賞しました。元気一杯、エネルギー満載、見ている私たちまでハツラツとなります。中1は中1なりのあどけなさと素直さを、高3は高3なりの円熟ぶりを、堂々みせてくれました。その間に位置する各学年も、それぞれに見所がたっぷりとありました。私はある学年の演技に涙ぐみ、ある学年のストーリーに熱中し、ある学年のアクションに目を見張りました。いく枚かの写真でお見せしたいと思います。










2013年9月20日金曜日

秋のポスター制作真っ最中!



ついに明日から本校文化祭が始まります。どの教室も皆、準備に追われて忙しそう、様々な展示物や作品でかなり散らかっています。そして、とにかく皆楽しそうです。そこをぬけて、あるお部屋の前にさしかかると、そこはまるで打って変わって静謐な空気が漂っていました。一歩入るとカーテンの向こうに明るい風を感じながら、同時に凛とした緊張感。なるほど、秋シーズンからリリースされる広報ポスター制作の真っ最中なのです。ノートルダム女学院の魅力を一枚の絵に余すことなく表現する仕事、それは真剣そのものです。モデルとなる三人の本校生徒が光溢れるお部屋の窓際に静かに佇んでいます。自分たちの大好きな学校を自分たちの姿で表現する、それは責任の重い仕事です。「やや硬いな~、もう少し肩の力を抜いてみようか」と本校のメディア担当の教員から指導を受けます。
大きな窓が背景になる構図は実に素敵です。このポスターをご覧になって、ノートルダム女学院のことをもっと知りたい、そう思って下さる方々に、私たちは喜びと共に大きな窓を開け放ち、私たちが大切にしているものすべてを、ゆっくりお見せできれば、そんな願いを込めて、シャッターチャンスを迎えます。皆さん、出来上がりを楽しみにしていて下さいね。

2013年9月19日木曜日

アンネ・フランク・ハウスのステファンさん


今日の午後、ステファンさんが本校に訪れてくださいました。 3年ぶりの再会です。オランダはアムステルダムに、アンネ・フランク・ハウスがあります。そこは現在ミュージアムですが、皆さんがご存じのように第二次世界大戦中、アンネ・フランクが、反ユダヤ政策から逃れるために家族と住んでいた隠れ家です。彼女の13歳の時に日記帳をもらってから、ずっと隠れ家で日記をつけました。この日記は、あまりにも有名ですね。隠れ場は1960年にミュージアムになり、訪れる人々にアンネのメッセージを伝え続けています。
ステファンさんは、そのアンネフランクハウスを拠点に、アムステルダムに直接訪れることのできない世界中の多くの国々の人たちを訪ね、自国でアンネのメッセージに触れることができるように、いろいろと働きかけておられます。ステファンさんと私は2010年に知り合いました。本校でアンネ展を開催したかったのですが、いろいろな事情によりその年に京都ノートルダム女子大での開催となりました。多くの写真やパネルをお借りできたことで、心温まる素晴らしい展覧会になりました。今年も、また日本各地で展覧会を行うことになったと、ステファンさんは嬉しそうでした。直近では同志社国際中学高等学校でアンネ・フランクのワークショップを行うそうです。


2013年9月18日水曜日

Nさんの夏


今日の朝礼は、高校3年生のNさんに登壇してもらいました。先月のこの日記に、彼女について分かち合ったのを憶えて下さっていますか?彼女は、この夏、お祖母様とご親戚を訪ねて福島県、宮城県を訪れました。その時の様子をスライドと共に話してくれました。まだまだ進まない復興、想像より小さな仮設住宅、それでも明るく生きてゆく人々、同い年ぐらいの人々との語り合い、それらの一つひとつが、彼女の気持ちに熱いものを重ねていく。何とか、私にもやれることがあるはず、その思いはすべての始まりです。
国際ボランティアにも関心が高く、来夏には東チモールという国を見てみたいと希望しているNさん。分かち合いをありがとう。さっそくあの後、ある生徒が私のところに来て、Nさんはどのようにして来夏、その国に行くことになったのか?と尋ねました。Nさんに直接聞いてごらんと言いました。
Nさんは既に、仲間に影響を与え始めています。





















栗本嘉子

2013年9月17日火曜日

台風の日に

今まで私たちが体験したことがないような勢力をもった台風18号が、16日、日本各地を襲いました。京都だけでも、嵐山の渡月橋の様子や、桂川の氾濫、鴨川の土砂など、目を疑う光景がテレビを通して目に飛び込んできました。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
特別警報の「危険が迫っています」「命を守る行動をとって下さい」というような言葉を、テレビやラジオで耳にすると、その非日常的な響きは、私たちの日常、私たちの命、私たちのこの地上での生活が、実に不確実で壊れやすいものであるのかを思い知らせます。
私の自宅の庭の南側は、普段一滴の水も見当たらない、幅3mほどの砂防水路になっています。その水路に、16日未明より、付近の山々の大小の岩石や土砂を巻き込みながら、途轍もない勢いで濁流が流れ出しました。その濁流を見つめながら、東北を襲った大津波を思い出します。比べれば万分の一の亀岡のこの濁流。それでもテレビの画像とは異なる次元のインパクトは、私に「彼らを忘れるな」と語りかけています。


嘉子

2013年9月15日日曜日

私学展ご参加、感謝したします

現在、京都の私立中学高等学校が集合する私学展が、四条烏丸の京都産業会館きらっ都プラザで行われています。金曜日から明日まで、連休中ずっと開催されています。今日、日曜日はあいにくの雨天にもかかわらず、ノートルダム女学院のブースにも多数の中学生や、小学生、ご家族連れが訪れて下さっています。ノートルダムの教育内容や、学校生活に関心を持っていろいろ熱心にお尋ね頂いたり、私たちがお伝えしたい本校の様々な魅力について、丁寧に耳を傾けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。誠にありがとうございます。
ブースに座っていると、ある小学生とお母様がニコニコ顏で、「校長先生!」と呼びかけて下さいました。昨年も、その前から、ずっとノートルダムを見続けて下さり、私を憶えていて下さっていました。彼女は、「ついに、受験の年です。すっごく緊張するけれど、絶対ノートルダムの生徒になりたいから、私、頑張ります!」と元気に言ってくれました。こんな瞬間、私は、ノートルダム教育に誇りを感じ、同時に、身も心も引き締まる思いになります。ノートルダムに信頼とともに入学する生徒たちが、揺るぎない本当の幸いを見つけるために、私にできることは何でもしようと、いつも何度でも、そう思い巡らします。

2013年9月13日金曜日

バスケットボールクラブは頑張っています!


本校バスケットボールクラブは、長い歴史を持つクラブです。現在は中3が1人、中2が5人、中1が5人と、比較的小さな共同体ですが、団結力は抜群です。猛暑だったこの夏も、地道に練習に励み、8月4日、10日、18日、31日と、次々と私学大会を勝ち抜き、第3位に勝ち残るという、大きな頑張りを見せてくれました。本当におめでとう!
9月15日16日と次々試合が続きます。どうか、自分の中の熱い気持ちを保ち続け、与えられた力をフルに出し切って、よいチームプレイができますように、心から祈っています。



2013年9月12日木曜日

ご馳走様でした!

今日の高校3年生の家庭科の調理実習は肉まんに挑戦しました。皮も中身もすべて手作り。丁寧に生地を捏ねることが、おいしさの秘訣と聞きました。具はボリュームたっぷりで、生姜の風味が絶妙でした。辛子とポン酢を添えて、できたてホヤホヤのものを、校長室で頂きました。至福のひと時、本当にご馳走様でした。感謝!

2013年9月11日水曜日

今日の朝礼

本校の朝礼は、毎週水曜日に中学高校交互で、講堂で行います。
今日9月11日は、高校生全学年が集まりました。ニューヨーク同時多発テロから丸12年、東日本大震災から2年半です。そして、フランシスコ教皇が先日の9月7日を、シリアの平和のために、「祈りと断食の日」に定められたこともあり、本日は、深い悲しみを受け、大きな勇気を得た、この二つの地球規模の出来事のため、またシリアと全世界の平和のために、講堂で集まった皆で心を神様に合わせて祈りを捧げました。
私が今日、皆さんに分かち合いたかったことは15分では短すぎましたが、集いの最後には、先月28日に、Ikenobo 花の甲子園、近畿大会で代表となり、11月に全国大会に出場が決定している高校3年生3人の表彰も行いました。写真はその様子です。心からおめでとう!

2013年9月10日火曜日

ラインホールド・ニーバーの祈り

昨日の続きを今日、ずっと心に思っていました。人生のあらゆる場面で、ピンチをチャンスに変容させて、果敢にチャレンジするには、大きな勇気とエネルギーが必要です。いつ、それを決断でき、いつ、それが「今だ!」とわかるのでしょうか。

それを知るには、私を愛し続け、私に寄り添われる神の思いを知る以外にはないと感じるのです。

米国の神学者ラインホールド・ニーバーの祈りをご存知ですか?

「主よ、変えられないものを受け入れる心の静けさと、
変えられるものを変える勇気と、
その両者を見分ける英知を
我に与え給え」(渡辺和子訳)

この祈りに最初に出会ったのは、私が高校生の時でした。私の人生の節目ごとに、この祈りを心に抱いてきました。今も祈り続けたい祈りです。時に叶い、必要な英知を頂けるように。

2013年9月9日月曜日

4つのCH

2020年のオリンピック開催地が東京に決定された昨日、いろいろな人々がテレビに登場し、この東京オリンピックのスローガンは?と尋ねれる中で、マラソン・ランナーの有森裕子さんの言葉が私には印象に残りました。それは彼女の座右の銘にされている言葉でもあるそうです。ピンチ(Pinch)、チャンス (Chance)、チェンジ (Change)、チャレンジ (Challenge)。なるほど、彼女がおっしゃる通り、すべての単語には {CH}が含まれています。
音声学的には、破擦音で発音される 英語のスペル{CH}  が表わす音は、エネルギーを溜めて、一気に空気を出す時の破裂と摩擦を併せ持った音なのです。意味深いですね。「ピンチ (危機) をチャンス(機会)にチェンジ(変容) させるのは、一つのチャレンジ (挑戦)である。」4つとも、その時には勢いとエネルギーが必要です。こんな壮大なことは、私一人では出来そうにありません。私を超える大きな愛の力が私を助けて下さらないと、変容することも、挑戦することはできない。そう思ってしまいます。


2013年9月8日日曜日

京都府私学総体、卓球、第三位!

本日は、京都府私学総体の卓球、団体の部で、写真の6人の中学生の皆さんがみごと第三位に入賞しました。本当におめでとう‼ 中学三年生の引退試合ということもあり、朝から皆で張り切り、心を一つに頑張り抜きました。中一はダブルスで公式戦初の勝利を得ました。自信になりましたね。対戦校の顧問の先生からも、「よい試合でしたね」とお褒めの言葉を頂いたと聞き、本当に嬉しく感じました。今度の中学朝礼の時に皆の前で表彰しましょう。皆にとっても、誇りと励みになるように。

2013年9月6日金曜日

塾対象入試説明会

今日は、毎年この時期に開催される、塾対象入試説明会が京都駅前メルパルクで行われました。ノートルダム女学院のために、80名ぐらいの塾関係の方々がお越しになって下さいました。本当に有難いことです。説明会前後には、多くの塾の先生方と直接ご挨拶させて頂き、日頃の感謝を申し述べることもできました。心から大切にしたい時間です。
このような機会が私にとって、誠に素晴らしいと思う、もう一つの理由があります。それは、このような大事な機会を通して、カトリック・ミッション・スクールであるノートルダム女学院は、何をそのアイデンティティとし、何を伝えたいと思っているのかということについて、出来る限り多くの人々にわかりやすい言葉で伝えられるように、私は祈り、そして考えを練り続ける必要があります。そのことは、校長として、非常に大切なことなのです。そして常に、言葉は実践によって裏づけられなければならない。理念や目的を、常に決まった言葉で表現しているだけでは簡単に形骸化してしまいます。いつも新しい気持ちで自問自答し、変容する現実の社会の中で、あるべきノートルダムの生き方を見つめ続けたいと思います。

2013年9月5日木曜日

夏期海外研修帰国報告会

本日は、この夏にカナダ、アメリカの研修プログラムに参加した生徒たちおよそ40人による帰国報告会がありました。一人一点以上の思い出のグッズを持ち寄り、それをプレゼンしながら、それぞれの国に対する熱い思い、ホストファミリーに寄せる感謝の気持ち、自分に今後出来ること、したいことについて熱心に分かち合ってくれました。中学生から高校生まで一堂に会し、ある生徒は、アメリカで、ホストファミリーが空港に出迎えて下さった時の Welcome Board を見せてくれ、ある生徒は、写真家のホストマザーに教えてもらった技術を駆使して撮ったという素敵な写真を披露してくれました。また、ある生徒は、ブルーベリーケーキの写真を見せて、ホストマザーが3日連続、このケーキを自分と一緒に作って下さり、3日めのケーキが一番美味しく焼けた、その時の感動を伝えてくれました、ホストマザーの愛情は、話を聴いている私たちにもビンビンと伝わりました。私は最後に言いました。皆、訪れた国でお世話になった人々とのお別れは相当辛かったと思いますが、それは終わりではなく、むしろ始まりです。今度は皆さんが、こうして与えて頂いた愛情、友情を受け継いで、今度は皆さんご自身が豊かに拡げていってほしいと。
皆、本当によくやりました。I'm proud of you all!! そして神様に感謝します。

2013年9月4日水曜日

雨の日に想う

今日はお昼に大雨警報が発令され、午後は一時、本格的な土砂降りになる場面もありました。校長室の窓から、アスファルトに跳ね返る大きな雨粒を見つめながら、高校生の頃、雨の日が嫌だと文句を言った私たち生徒に、担任のシスターが言われた言葉を思い出しています。「私は雨の日が好き。天から降り注ぐ恵みが、目に見える姿でやってくる。」それ以来、雨の日が好きになったわけではないけれど、「うっとうしい日」の見方が逆さまにシフトしたのは確かでした。
今、私の目の前に落ちゆく大きな雨粒は、天から降り注ぐ恵みの形。その一粒一粒は、神様が私に下さった数え切れない恵みの数々。私が50歳になった昨年、プレゼントにもらったこのステキな十字架は、いつも私の机の上にあって、大切なことを知らせ続けます。真ん中に書かれたフレーズは、"Count Your Blessings" 。「あなたにもらった恵みは数え切れない!」と、私はあえて意訳したい。

2013年9月3日火曜日

ノートルダム学院小学校3,4年保護者説明会


本日午前中は、ノートルダム学院小学校の保護者の皆様およそ100名ご参集下さり、そこで女学院についてお話をする機会に恵まれました。3年生4年生の児童の保護者の方々でも、進学先の中学校は、お子様ご本人、そして保護者の、大切な「選びの時」であることは言うまでありません。ですから、「選ばれる女学院」を目指して、誠心誠意お話ししました。
特に今回は、女子校の魅力、カトリック学校のアイデンティティに加え、特にこの夏に私を強めたヨーロッパでのノートルダム精神、その「国際性」(Internationality) について、何よりも熱く伝えたいと思いました。我がノートルダム女学院は、流行りで国際性を取り入れているのではなく、私たちにはヨーロッパと米国に確かなルーツが存在し、それらの国々と、今も変わらずに、あるいは益々近く、つながりを深め合っていること、そのことを是非知って頂きたかったのです。ミュンヘン、ウィーン、ローマで女学院生徒に宛てて、シスターが語りかけて下さるビデオメッセージを、今日の保護者の方々にも聴いていただきました。
明後日には、5年生保護者対象の説明会があります。

2013年9月2日月曜日

人の心に働きかける仕事

始業式での私の話の中で紹介した映画、「風立ちぬ」の監督、宮崎駿さんが、この作品を最後に引退されます。1979年から今回で11作品に及んだ宮崎ワールドが、もう最後になるのは非常に寂しく、残念です。私がまだ大学で教鞭を執っていたころ、「となりのトトロ」が米国でも人気を博し、英語の吹替えバージョンと、オリジナルの日本語の台詞を比較し、そこからあぶり出せる比較文化研究を行ったことや、「千と千尋の神隠し」に隠されたシンボルの謎解きで学生たちと議論が盛り上がったことなど、今でも生き生きと思い出します。宮崎作品の様々な要素が観る人の心を捉えて離さず、その人のイマジネーションをかき立て、何かが生み出されていくまでに至るのですね。人の心に働きかける、そんな仕事は素敵です。「風立ちぬ」も、美しい飛行機を作りたかった人物を通して、私は自分の仕事についても改めて考える機会になりました。「アニメを芸術に高めた」は、本日の京都新聞の見出しでした。ありがとうございました、宮崎監督!