2013年8月31日土曜日

シュタッタムホフの食卓

今日で8月が終わります。27日の始業式以来、毎日午前中は授業がありました。文化祭準備やクラブ活動で、今日は土曜日でしたが、夕方下校時刻ギリギリまで皆忙しそうでした。
今月のど真ん中、私は、まだドイツにいて、我が修道会と学校の生みの母、マザーテレジア•ゲルハルディンガーの魂の近くに住んでいました。京都に戻ると、日々の忙しさと、次々求められる対応に追われそうになり、何だかそれらの貴重な日々の存在が遠い日々になりそうです。そんな時は自分の旅日記を読み返します。スマホの中の写真を見ます。そうすれば、私がマザーのお墓の前に膝まづいて祈った時間のことをすぐに思い出すことができます。
写真は、シュタッタムホフにあるマザーの生家の後に静かに佇む修道会の食卓テーブルに生けてあった花々です。
懐かしいです。

2013年8月30日金曜日

東北の夏

今日は、高校3年のNさんと、校長室でゆっくり話す機会に恵まれました。もともと、国際協力やボランティアなどに関心があるという彼女は、夏にお母様と東北のご親戚を訪ね、震災後の様子を見てきたいという希望を、夏休みに入る前に私に分かち合ってくれていました。授業が始まり3日たった今日、その話が聴きたくて、彼女を部屋にお呼びしました。
福島県はお祖母様のお故郷で、宮城県は、お祖母様のご兄弟が多数住まわれています。Nさんのハトコにあたる人が、いろいろ案内して下さったそうです。何もない荒れた空き地のすみにひっそりと供えてあるお花を見た時、やはりこの地に実際に来てみることの大事さを想ったこと、また、地元の若者たちと自然な形で交流をもてたこと、京都から来た自分のことを心から歓迎して下さったそれらの人たちと直接対話しているうちに、彼らが深い悲しみを乗り越え、前をしっかり向いて少しずつでも歩んでおられる様子がわかり、涙が出てきたこと、その歩みに自分も何らかの形で、是非とも携わりたいと思い、胸が熱くなったこと。それらを分かち合って下さり、聴いている私も心が熱くなりました。
地元の若者の中にとけ込み、対話を深めながら得たことを、瞳をキラキラさせて、真剣な表情としっかりした口調で語ってくれた彼女のことを、私は校長として心から誇りに思います。
Nさん、今日はありがとう。この夏の東北での大切な時間は、あなたのこれからの歩みの中で貴重な養分になるでしょう。是非、今月の朝礼で話してくださいね。低学年の人たちに、よい刺激になると信じています。

2013年8月29日木曜日

花の甲子園、全国大会への切符!



嬉しいお知らせを受けました。本日のHPのフロントを飾っているように、「花の甲子園」近畿地区大会で本校が地区代表に選出されました。昨日は大阪に出張でしたが、そこで早々にメールが飛び込んできたのです。「地区大会代表に選ばれました!」本日、早速職員朝礼でご披露しました。高校3年生の野津手さん、吉田さん、竹田さん(*)、よく健闘してくださいました。おめでとう!

今回の作品のテーマは「マイホーム」、3人に共通にあったという、家を離れて海外で暮らすという体験を通して、渡航先での人々との心の交流、そして、日本の我が家に戻った時に味わった家族の絆の温かさ、それらを花材に託しました。ひまわりの花は、海外で得た宝のすべてを、ヤツデの葉っぱは、大きな手で「おかえり!」と迎えてくれた家族のぬくもりを、それぞれ表現しています。花々や木々たちに愛深く向き合い、暮らしの中で溢れる温かい思いを率直に託すことができた、その成果が、多くの人々の評価を得ることになりました。本当におめでとう。
講評してくださった先生が、「この学校は、作品以前に、花を生けるにあたって花材をどう扱うか、また、はさみを扱うか、その姿勢が、すべてのチームを抜きん出て、全国レベルのすばらしい見本になっている、これはこの学校のグループをずっと初代から見てきて確信していることです」と特別におっしゃってくださったことも、心から嬉しく感じています。
11月の全国大会でのご健闘を、心から祈っています!

(*本校のサイトでは生徒個人名の実名は伏せておりますが、今回は各報道機関で既に実名で発表されている点をふまえ、名字のみ実名で表記しております。)

2013年8月28日水曜日

朝読書の風景

これは中学一年生の朝読書最中のホームルームです。
世の光となる女性であるように、想像し、共感し、ドキドキし、考え抜き、涙し、あこがれ、そんなプロセスを経ながらあなたがたは、それぞれの魂を磨いてください。その朝の10分は、あなたがたの人生のかけがえのない宝になるでしょう。

2013年8月27日火曜日

今日から第2 学期が始まりました!

夏休み明けの今日、始業式冒頭で、私が皆さんに分かち合った聖書は次のとおりです。
「あなたがたは世の光である。山の上にある町は隠れることができない。また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。(マタイによる福音書 5章14節~16節)」
それから、映画「風立ちぬ」の原作、脚本、監督の宮崎駿さんの仕事についてふれ、彼が作品にどう向かい合っているか、私たちは、彼から何を学べるかということについて、私の考えを分かち合いました。
今学期、皆さんがそれぞれ創造的に生き、失敗を恐れることなく果敢に挑戦し、そこから学ぶことが豊かにあるようにと祈っています。


2013年8月26日月曜日

二学期始業前の大掃除

明日の始業式を前に、夏休み明けの今日は、全校で大掃除を行っています。本校の伝統行事の一つで、700人が学校の隅々まで美しく磨き上げます。日頃の掃除ではなかなか出来ない天井のすす払いや、フロアのワックスがけまで、すべて自分たちで行います。二学期を迎えるにあたり、自分自身の心の中も美しく掃き、埃を取り除き、ピカピカに磨きましょう。写真は、中学一年生の教室前廊下の雑巾がけの様子です。廊下突き当たりのテラコッタのマリア様と、マザーテレジア様に見守られています。

2013年8月23日金曜日

信仰心と教育


今日は、本校の全教職員対象の、キリスト教教育研修会第一日めでした。明日まであります。様々な角度から、「ノートルダム教育」を考えるこの研修会で、午前中、本校の理事のお一人、溝部脩司教様のお話を伺う機会に恵まれました。司教様は、サレジオ会の管区長や理事長を歴任されています。ですから、キリスト教を真髄とする教育について、深い思いと情熱をもってこれまで歩んで来られました。
司教様のお話には、私たちのこの教育共同体が、神と社会に対して誠実であるよう、絶えず成長していくためのヒントが豊かにありました。諸宗教、特に仏教と、そのコアなところで共有できることを知らせる様々な例をお話くださり、私たちがそのような共通の信仰心を持って、謙虚に教育現場に立つことの大切さを確認しました。教育は方法論ではなく、存在論だと言われました。すなわち、常に、「私はどうあるか?」「私はどのような心で人と接するのか?」を問い続けることは、人を育てようとしている私たちの現場においては何よりも大切なことと言えるでしょう。
ありがとうございました、溝部司教様!

2013年8月21日水曜日

取っておきの一枚

今朝、無事に京都に戻りました。8月4日から昨日までに入国した国は、ドイツ、オーストリア、イタリア、イギリス、滞在した修道院があった場所と言えば、ドイツはバイエルン管区本部のミュンヘン、マザーのご生家のシュタッタムホフ、オーストリアは、管区本部のウィーン、イタリアは総本部ジェネラレイトのあるローマ、そして最後、学校の業務があった英国だけはホテル住まいでしたが、ノリッジです。訪問した街は、ドイツは修道会発祥の地ノインブルグ、イタリアでは、聖フランシスコの住まわれたアシジ、古代遺跡の街オスティア・アンティカ、そして、もちろん、ローマの中に位置するバチカン市国(これは街ではなくローマ教皇を中心とした国家)です。18日間の訪ヨーロッパは、旅としては決して短くありませんが、それぞれの場所、一つずつの出会いが私に与えたインパクトを思い起こせば、一日はあまりにも早く、滞在の日々は瞬く間に過ぎ去ったと言えます。たとえ瞬く間に過ぎたようでも、この地上での今後の私の心の旅路が、常に神の恩寵の中にあることを私が決して忘れないようにと、この旅はきっと私の中に生き続けるでしょう。
写真を少なからず撮りましたが、その中で、今までの日記には登場したかった、この旅の中で取っておきの一枚をご紹介します。この3人は、ミュンヘンの本部で出会ったヨーロッパで最も若いシスターたちです。私の左お隣りは本国がスロベニア、その後ろがベトナム、私の右隣りは地元ドイツの方で、この15日が初誓願式でした。ノートルダムのシスターになるために、最初の誓いをたてられた方々です。写真はその数日前、まだノビスの彼女たちです。式の当日は、私はもうローマにいました。午前10時、総本部の聖堂で、心を合わせていました。ノートルダムのファミリー・メンバーとして、私たちはどこで生きようとも、心と心はしっかりつながっています。

旅の日記はこれにて最終章となります。今までご愛読頂き、誠にありがとうございました。「学校長の日記」は、これからも続けるつもりです。27日から二学期が始まと、話題は校内のこともたくさんお伝えできればと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

2013年8月20日火曜日

アムステルダムにて

私の旅も終わりに近づきました。私を精神的、物理的にサポートしてくださったシスター方、女学院の教職員の方々、私の家族、ドイツ、オーストラリア、総本部のシスター方には、心より深く感謝しています。私の精神を鼓舞し、神への信仰をさらに掘り下げる心の旅路に、マザーテレジア、ジョブ神父様だけではなく、皆様方こそは常にご同伴下さっていました。ありがとうございました。今、そのことを何よりも強く感じています。
今から関空に向かう11時間余りの飛行が始まります。

感謝と共に
栗本嘉子

英国のノートルダム・ハイスクール

英国ノリッジには、私たちと同じ聖母マリアの名を頂いておられる学校があります。フランスの修道会が1880年台に英国に学校を設立され、今は教区立になっているカトリック学校で、ノーフォーク州屈指の名門校です。今日はその学校からお招きを受け、学校長ブライアン・コーンウェイ先生と、日英の教育システムについて、また、お互いの学校について、いろいろお話をする機会を頂きました。生徒たちはほとんどが文系理系共非常に強く、この学校の外国語に対する学習レベルは、英国一番と言われています。珍しくも日本語の授業もあり、日本に対して高い関心をもっておられることがわかり、嬉しく思いました。両校がお互い交流できればきっと豊かな出会いが広がるに違いありません。写真はコーンウェイ学校長との、彼のオフィスでのショットです。
明日はいよいよ帰国の途につきます。次便は乗り継ぎ先のアムステルダムからお送りします。

2013年8月19日月曜日

ノリッジの風景

昨夕英国ノーフォーク州ノリッジに入国しました。焼けつくローマとは打って変わり、こちらは昼間でも25度前後の肌寒いお天気です。中世の香りが上品に漂うこの町は、最近「文学の街」として、英国で初めて世界文化遺産に登録されたことはまだ記憶に新しいでしょう。治安もよく、街並みも非常に美しいです。今日は日曜日のミサの後、町をゆっくり歩きました。教会などの古い建造物と近代的手法の建築は、見事な調和を示しています。
明日は、同名のノートルダム高校の校長とランチミーティング、その前後に二つの語学学校と打ち合わせがあります。ヨーロッパ最後の日は大変忙しい一日になりそうです。

2013年8月17日土曜日

ローマとのお別れ

今朝、ローマを発ちます。8月4日から今日までの私の巡礼の旅を様々な側面から支えて下さった日本の、そしてヨーロッパのすべての皆様に心から感謝いたします。
今から今回の最後の業務であるイギリス、ノリッジに向かいます。こちらでは、来年夏以降の夏期語学研修先の下見、私たちと同じ名前を持つ教区立のノートルダム高校との交流の可能性を確信します。
写真は総本部とお別れ前の最後のショットです。皆様、本当にありがとうございました。感謝!

古代ローマ遺跡オスティア

今日は、紀元前から4世紀頃までローマ時代に繁栄した港町、オスティアを訪れました。理由は、マザーテレジアが修道会の会憲を作るに当たって、その精神が基になったと言っても過言ではない、4世紀の聖人アウグスティヌスが、同時代に、ここで生活したことがわかっているからです。彼の名著、「告白」を通して、私たちは、彼の精神的遺産に豊かにふれることができますが、それをさらに臨場感をもって味わうために、実際に訪れることにしました。本部修道院から電車を二度乗り継ぎ、ローマン・パインと言われる巨大な松の木立に迎えられながら、ようやく門をくぐると、既に身体は古代のローマ帝国時代にタイムスリップしています。様々に多様な街並み跡、生き生きとした人々の暮らしが想像できる温泉や商店街跡、至る所に施された芸術力溢れる彫像や床のモザイク、そこには時間の経過の長さからは考えられないディテールが今も鮮やかに残されていました。
写真は、「告白」の中に実際に登場する劇場です。ステージに降り、そこから階段を眺めながら、彼がこの客席のどこかに座っていたことを想いました。彼があまりにも誠実に、神の方向へと生涯かけて、その存在を一段ずつ高めていった歩みを、階段を眺めながら黙想しています。

2013年8月16日金曜日

総本部聖堂のマリア様

今日は、こちら総本部の修道院で一日ゆっくりしています。ヨーロッパに来て以来ミサ以外に出かけなかった日は今日が初めてです。でも豊かでかけがえのない時を過ごしています。
写真のマリア様は私の大好きなマリア像です。ここ総本部の大きな聖堂にあります。この像の前に佇めば、彼女を通して私たちに運ばれる神の恩寵を知らされます。信仰に生き、愛深く勇敢にそして静かに生きられ、そして天に上げられたマリア様を想い起こし、ノートルダム女学院を委ねました。図らずも今日は、聖母の被昇天の祝日です。
午前中は、このマリア様のそばで、旅の振り返りをしました。この旅で私の受けたすべての恵みに感謝し、一つひとつの出会いを思い起こしました。それは豊かで、私にこれからの力を与えるモーメントでした。
午後は、シャロームの元締めであるシスターロクサーンと、これまでのシャロームの活動のレビューと、今後の展望についてゆっくり話し合う時間を持てたことは大変良かったです。晩には、本部におられて大切なお仕事をされている修道会の代表の方々と交わりをもち、いろいろ意見交換の機会に恵まれました。ローマでの時間がゆっくりとでも確実に過ぎていきます。

2013年8月15日木曜日

私はお陰様で元気です

日本の皆様、私はお陰さまで体調もよく、元気に旅を続けています。私を派遣して下さったノートルダム教育修道女会の皆様を始め、毎日私のために祈っていて下さっている多くの私の愛する人々、私の不在の間、学校を守って下さっている教職員がたのお陰です。感謝いたします。心がとことん熱くなる、創設者がたの精神的遺産に加え、たくさんの素晴らしい出会いへと導いたこの旅も徐々に終わりに近づいています。最後まで、私が行くべき道へとお導き下さるように、どうぞお祈り下されば、大変有難く思います。写真はアシジの街並みの中でのシスターロクサーンとのショットです。

聖フランシスコ

アシジにある聖キアラ教会に安置されている十字架。もともと、荒れ果てた聖ダミアノ教会にあったもので、フランシスコが、「あなたの前にある教会を建て直しなさい」という声をこの十字架から聞いたと伝えられています。教会は、建物としての教会ではなく、フランシスコの心の中の教会を指していたのだとやがて自ら知り、回心(かいしん)した後の彼の生き方が、当時のおびただしい人々の心を捉えたという13世紀の聖人。その彼は800年以上経つ今も変わらず、人々を魅了し続けています。彼の、愛深くシンプルな日々の生活は、現代にあって、常に選択を迫られている私たちに、偉大なメッセージを与え続けていることを、今日改めて確信しました。

2013年8月14日水曜日

ローマに到着しました

今日は一日がかりで、ウィーンからアムステルダム経由で晩7時前にローマに到着しました。ここローマが、ノートルダム教育修道女会の総本部(Generalate)です。写真には見憶えのある方が写っていますね。シスターロクサーンです。2011年、私たちの学校が創立59周年をお祝いした年にゲストとしてお招きし、世界規模で平和を考える修道会組織である、シャロームについてお話し頂きました。彼女の講演が、本校にシャロームクラブが誕生したきっかけになりました。私は、今回、彼女に会うことをとても楽しみにしていました。現在の世界のシャロームの動きについていろいろ尋ねたいし、ノートルダムの価値観を明確に打ち出して、世界を少しでも神様が望まれる方向に、私たちが歩んで行くために、考える材料も頂ければと考えています。でも、せっかくイタリアに来たからには、聖フランシスコが生きられたアシジにも是非足を伸ばしてみたいと思っています。明日は早く起きて、ぜひこのアウティングを実現させたいです。

2013年8月13日火曜日

世界の変容は教育から!

これは、ウィーンのノートルダムの学校の入口に掲げられたSSNDの教育についてのモットーです。ドイツ語と英語の二カ国語で掲げられています。日本語では、「人が変われば世界が変わる」という表現で親しまれていますが、残念ながらこの日本語文は肝心の「教育」という語が抜け落ちています。「世界の変容は教育から」辺りが語順からも、英独に近いのかしら、等と考えているうちに、シスターべアトリックスにギムナジウム(日本での中高に近い学校)の中を案内されます。10歳で進路を決めることになるこの教育制度には賛否両論あるようですが、伝統的には青年たちはこの制度を通して大学教育へと進みます。勉学について高い動機と学力が前提とされるこのギムナジウム進学は、学習に対して誰でもなく「この私」が主体であることを、自らが成果で示さなければならない厳しさがありますが、みんな不思議と学問の楽しみを謳歌しているように、私には見えました。

2013年8月12日月曜日

ジョブ神父様のこと

午前中は、女学院が深く関わりを持っているジョブ神父様について、シスターべアトリックスから壮大で感動的な講義を授かり、午後はシェーンブルン宮殿に出かけました。修道院からトラムで数駅で、雄大で絢爛な宮殿に到着。17世紀から18世紀に建立されたこの宮殿は、多くのロイヤルたちの夏の館でしたが、中でもマリーアントワネットの母君でもあったマリアテレジア大公妃は有名です。そして、もっと時代が後になり、ドイツからお嫁入りしたカロリーナ皇妃の時代に、彼女の聴罪司祭として、ジョブ神父は彼女に伴ってウィーンに来られ(1817-1834)、その時代に、私たちのマザーテレジア(当時はカロリーナ・ゲルハルディンガー)の修道院設立に多大に貢献されます。長くなるのでこの辺りにしますが、午前中のジョブ神父の生き様のレクチャー、彼のご墓前での祈りの後、現実に彼が深く関わられた宮殿を見ました。この世の最高の権力と富の、すぐそばに静かに佇みながら、決してそれらに執着することなく、貧しい人々の側に常に立ち、女性の教育への強い必要を、マザーと共に、彼女を支えながら実現されたジョブ神父様に、心からの熱い敬意を捧げる一日です。

2013年8月11日日曜日

ウィーンの遅い午後 (2)

こちらは、豪華絢爛な聖ペトロ教会です。18世紀にバロック様式で建てられました。シスターべアトリックスによると、ゴシック様式は、人々を神へと連れていく、だから上へ上へと昇って行く。バロック様式は、神を、天を、地上へ引っ張ろうとしている。ゴシックは苦しむキリストを表し、バロックは信仰の喜びを謳歌していると教えて下さいました。なるほど、簡潔でわかりやすい描写です。

ウィーンの遅い午後 (1)

ミュンヘンから列車で3時間ほどで、ようやくウィーンに着きました。ドナウの雄大な流れに見守られながらいつの間にか国境を越えてここまで辿り着きました。オーストリア・イタリア全域の管区長でいらっしゃるシスターべアトリックスが、直接ブラットホームまで出迎えて下さいました。
修道院で軽く食事を済ませて、管区長様のご案内で街に出ました。
写真は12世紀頃から200年以上かけて建立された聖ステファノ大聖堂です。ロマネスク様式とゴシック様式が共存しているこの大聖堂で、遅い午後をゆっくりと過ごしています。人間のあらゆる英知と財を結集しても、それでも届かぬ永遠なる神への憧れと渇望に、本当に圧倒される思いです。

2013年8月10日土曜日

マザーテレジアに託して

ミュンヘンでの今晩を最後に、明日はウィーンに向かいます。マザーテレジアのお墓の前に佇み、日本から持参した女学院教職員の写真を墓石の上に置き、一人一人の名前を読み上げて祈り、マザーテレジアの取り次ぎを願いました。写真のない新任の職員たち、もちろん、700名の生徒とその家族、私の大切にしているすべての人々、特に日本のシスター方のためにも、マザーに共に祈って頂きました。マザーの懐に安らいでいるような気持ちでした。

グッバイ レーゲンスブルグ!

この美しいマザーテレジアの生家とも、そこに暮らす、もの静かで愛深いシスター方とも、しばしのお別れです。
出発前の、アレキサンドリア院長様とのショットです。

2013年8月9日金曜日

マザーテレジアの井戸

シュタッタムホフのマザーテレジアの生家のガーデンには、間違いなくマザーが汲まれた井戸が、今もひっそりと佇んでいます。私も同じ水を引き上げようとしています。生活に直結したであろう同じ水に触ると、マザーがカロリーナと呼ばれた時代に、一瞬タイムスリップしたように感じました。

レーゲンスブルグの夕べ

いよいよ明日はミュンヘンに帰ります。レーゲンスブルグのシュタッタムホフ修道院の小さな共同体に心から受け入れて頂いたことを深く感謝しています。マザーテレジアの生家の空気を吸い、マザーの汲まれた井戸の水を汲みながら、温かい平安の中できちんと心を整え育んでいく教育の大切さを改めて想っています。この想いは、静かで明るく、少しシャイだけれど真っすぐ透明で、ある時は豪快なユーモアを持って私を笑わせて下さったレーゲンスブルグのシスター方から頂いた、何よりも素敵な贈り物です。

2013年8月8日木曜日

丁寧な暮らし

ノインブルグやシュタッタムホフ修道院のような小さな共同体のお食事では、自分たちで育てた野菜やハーブを使ったスープやお肉料理、サラダが豊かに食卓を飾ります。テーブルの上のバラの花も、お庭から。一日一日と毎日続けられる、手作りの丁寧な暮らしが、愛深い共同体を育んでいくのだと改めて気づかされます。

ノインブルグへ

今日はレーゲンスブルグ2日めです。今日は私が滞在しているシュタッタムホフの修道院から車で40分ばかり離れた、ノインブルグという、ノートルダム教育修道女会発祥の地、つまり、マザーが設立された最初の修道院を訪ねました。全体の建物は建て替えられてはいるものの、まだ、当時のままの場所も一部残っています。マザーのお母様が晩年マザーがたと共に暮らされた折りの、彼女の寝室、ロフト部分は当時のままです。それどころか、マザーの生活用品の一部も残っています。机やトランクは、間違いなく、彼女のもの。マザーの息づかいが聞こえてくるようです。そのぐらい彼女を近くに感じます。

2013年8月7日水曜日

レーゲンスブルグにて

レーゲンスブルグの修道院では、大変興味をもって女学院中高の学校案内を見て下さっています。

レーゲンスブルグへ

今日は、ミュンヘンから列車で1時間半のレーゲンスブルグに、二泊三日の予定で来ています。この街は、マザーテレジア(キャロライン)が生まれそして育まれた貴重な場所です。すなわち、愛深い両親の影響と、この場所の文化、広大なドナウ川の影響を深く受けて成長した彼女の横顔を探る旅になりそうです。列車の中で、ドイツ人のシスターガブリエラ、アメリカ人のシスターメリーアリス、そして日本人の私は、まず広島の原爆記念日にあたって、世界の真の平和のために祈った後、そこから対話がいろいろ発展して、日本の原発の問題まで広がりました。あっと言う間の時間でいよいよレーゲンスブルグに到着します。

2013年8月6日火曜日

バイエルン管区長と共に

本日夕食後に、シスターシャーロッテ管区長様と面談し、現在のノートルダム教育についていろいろお話をする機会に恵まれました。学校案内を持参していたので、特にそこに掲載されていた車イスバスケットのプレイヤーたちとの本校の関わりについて、非常に関心をもって尋ねられ、そこから発展して本校の福祉教育についても興味を示されました。
この国の教育について、特にギムナジウムの理念とシステムに関しても、いろいろ学ぶことが多くあります。管区長様はとても温かい人間味溢れる方でした。
日本はもう今日は6日、原爆記念日です。明日、こちらでもそのことを分かち合い一緒に祈りの時を持てたらと望んでいます。

2013年8月5日月曜日

マザーハウスでの食堂風景

皆さんにご挨拶した後、こんな様子で昼食です。皆さんとても歓迎してくださいました。

ドイツのマザーハウス到着 ⑵

ミュンヘンのマザーハウスに着きました。英語の堪能なシスターガブリエラという朗らかで素敵なシスターと、優しさが溢れるシスターテレジアという少しお年を召されたシスターと、Skypeでこれまでやり取りしていたアメリカ人のシスターアリスラックが飛行場までお迎えに来て下さっていて、自動車で40分ぐらいでマザーハウスに到着、今さらながら、あちこちあるドアの大きさとその高さに圧倒される私自身に少々可笑しさを感じながら、まずなによりも先に、大きな聖堂内にあるマザーのお墓にもう案内されました。日付変更線を乗り越え、少し朦朧としていた私は、まだ心の準備が整っているかしら?という感じでしたが、むしろとても厳かに、「時」の方から、あるいは「マザー」の方から、私の方にやって来てくださったという気持ちがします。お墓の前で祈っている時にここバイエルン管区のシスターシャーロッテ管区長様がわざわざ来てくださり、ウェルカムをして下さいました。なにもかも整っており、よく準備ができていて、ゆとりと優しさがある。そんなこの国の第一印象を抱きながら、私は眠りにつきます。長い一日でしたから。

栗本嘉子

ドイツのマザーハウス到着

ノートルダム教育修道女会創設者 マザーテレジア ゲルハルディンガーのお墓

アムステルダムで乗り継ぎます。

今はアムステルダムです。国外にいてもこうして女学院ホームページの私のページが更新できることは嬉しい限りです。ミュンヘンへの乗り継ぎ便を待ちながら、初めての国の空気を感じています。外に出ることはできなくても、着陸直前の機外の風景は、広い河と美しい緑、オレンジ色をした住宅の屋根が眩しく輝いていました。オランダという国は古い友達のようです。かつてイギリスに暮らしながらポルトガルを訪れた時もそう感じました。私たちが長崎平戸で特にこの国と交わりをもっていた頃は17,18世紀だったでしょうか? 私たちに誕生日ミサを始め様々な関わりをもってくださるホルスティング・ルカス神父様のお国でもあります。飛行場で、日本に宣教師として来られて50年以上になられる神父様のことを想っています。
ミュンヘンには今からおよそ2時間半後、今晩7時半頃到着の予定です。いよいよ創立者マザーテレジアの国の土を踏みます。特別な気持ちです。


栗本嘉子

2013年8月4日日曜日

行って参ります

今、関西空港にいます。今からアムステルダムを経て、ミュンヘンに向かいます。私たちの学校を建てた先達たちが、何に心を置き、何を大切に守ろうと生きたのか、何を失い、何を得たのか、その魂の変遷を辿る旅であるように、また、現在の各管区の修道会のエネルギーを頂く旅であることを願っています。次回はうまく行けばドイツから更新します。日付変更線を超えますので、少し時間がかかるかも知れません。では行って参ります。


栗本嘉子

2013年8月3日土曜日

夏真っ盛りの学校風景

出発の前日になる今日は、午前中、生徒たちの顔を見てから校長室を出ることにしました。もうしばらくは会えないので。学校は夏休みの間でも補習が行われています。担任は保護者と生徒との三者面談を展開中です。全国高校総合文化祭に遠征さなかのクラブがあれば、カトリック大会や、他の試合で頑張りを見せているクラブもあります。みんな、精一杯、出せる力を出し切ってほしいと願っています。
学校は今、これに加えて、生徒の安全保障のための校舎保守点検及び修繕も同時に行っています。毎日の猛暑の中懸命にお仕事に従事してくださる方々に心から感謝します。
明日はどこからこの日記を発信できるでしょうか?まずは関西空港からになるでしょう。



栗本嘉子

2013年8月2日金曜日

「学校長の日記」を始めます

皆さん、こんにちは。これまでの私のブログが、この度新しくなりました。これまでのブログは、「学校長エッセイ集」となりました。是非、ご一読くだされば嬉しく思います。
そして、今度新たに生まれたのは、「学校長の日記」です。エッセイに比べて、もっと身近な素材について、軽いタッチで日々の思いを綴っていきます。それを読者の皆様と分かち合えたら、これ以上の喜びはありません。

8月4日から、本校の設立母体であるノートルダム教育修道女会のヨーロッパの本部修道院の数々を巡ります。ドイツはミュンヘン、レーゲンスプルグ、オーストリアはウイーン、イタリアはローマとアシジを訪ねます。最後にイギリスに参りまして8月21日に帰国します。創立者の信仰と祈りにふれる旅になるように願っています。訪れた場所での様々な出会いについても是非分かち合いたいと思っています。