2013年8月13日火曜日

世界の変容は教育から!

これは、ウィーンのノートルダムの学校の入口に掲げられたSSNDの教育についてのモットーです。ドイツ語と英語の二カ国語で掲げられています。日本語では、「人が変われば世界が変わる」という表現で親しまれていますが、残念ながらこの日本語文は肝心の「教育」という語が抜け落ちています。「世界の変容は教育から」辺りが語順からも、英独に近いのかしら、等と考えているうちに、シスターべアトリックスにギムナジウム(日本での中高に近い学校)の中を案内されます。10歳で進路を決めることになるこの教育制度には賛否両論あるようですが、伝統的には青年たちはこの制度を通して大学教育へと進みます。勉学について高い動機と学力が前提とされるこのギムナジウム進学は、学習に対して誰でもなく「この私」が主体であることを、自らが成果で示さなければならない厳しさがありますが、みんな不思議と学問の楽しみを謳歌しているように、私には見えました。