ミュンヘンのマザーハウスに着きました。英語の堪能なシスターガブリエラという朗らかで素敵なシスターと、優しさが溢れるシスターテレジアという少しお年を召されたシスターと、Skypeでこれまでやり取りしていたアメリカ人のシスターアリスラックが飛行場までお迎えに来て下さっていて、自動車で40分ぐらいでマザーハウスに到着、今さらながら、あちこちあるドアの大きさとその高さに圧倒される私自身に少々可笑しさを感じながら、まずなによりも先に、大きな聖堂内にあるマザーのお墓にもう案内されました。日付変更線を乗り越え、少し朦朧としていた私は、まだ心の準備が整っているかしら?という感じでしたが、むしろとても厳かに、「時」の方から、あるいは「マザー」の方から、私の方にやって来てくださったという気持ちがします。お墓の前で祈っている時にここバイエルン管区のシスターシャーロッテ管区長様がわざわざ来てくださり、ウェルカムをして下さいました。なにもかも整っており、よく準備ができていて、ゆとりと優しさがある。そんなこの国の第一印象を抱きながら、私は眠りにつきます。長い一日でしたから。
栗本嘉子